メニコン 特殊レンズ研究所

不正乱視による視力不良

不正乱視による視力不良

以下の不正乱視の例では、円錐角膜に適したデザインのハードコンタクトレンズや、強膜レンズ(スクレラルレンズ)特殊ソフトコンタクトレンズといった特殊なコンタクトレンズを装用する事で、良好な使用感、安定したレンズフィッティング、および良好な視力矯正が得られる場合があります。
正常角膜眼断面(CASIA2マルチイメージ)

円錐角膜

角膜中央が菲薄化・変形し円錐状に突出する進行疾患です。若年で発症し、近視の進行と共に強い不正乱視が発生して視力が低下します。進行に伴い眼鏡やソフトコンタクトレンズでは視力矯正が不十分になり、一般的にはハードコンタクトレンズで視力矯正が行われますが、変形が強くなるとコンタクトレンズのズレや痛みで装用が困難になったり、角膜頂点に傷や混濁を作る場合があります。円錐角膜は失明に至ることが少ない疾患であればこそ、適切なコンタクトレンズ処方が重要です。
Fig.1-1 円錐角膜(中等度)
Fig.1-2 円錐角膜断面(CASIA2マルチイメージ)
Fig.1-3 円錐角膜トポ(Medomont Axial Power map)
※Fig.1-1、1-2、1-3は同一眼による画像
Fig.2-1 円錐角膜(軽度)断面(CASIA2マルチイメージ)
Fig.2-2 円錐角膜トポ(Medomont Axial Power map)
※Fig.2-1、2-2は同一眼による画像
Fig.3-1 円錐角膜(高度)Munson's sign
Fig.3-2 円錐角膜断面(CASIA2マルチイメージ)
※Fig.3-1、3-2は同一眼による画像
角膜デスメ膜の破裂によって急激な角膜浮腫と混濁(角膜水腫)を生じることがあります。通常3ヶ月程度で改善しコンタクトレンズの装用が可能になります。
Fig.4-1 急性水腫
Fig.4-2 急性水腫断面(CASIA2マルチイメージ)
※Fig.4-1、4-2は同一眼による画像

ペルーシド角膜変性症
(pellucid marginal corneal degeneration: PMD)

角膜下方の帯状の菲薄化、突出をきたす疾患で、両眼性に倒乱視傾向の強い不正乱視が発生して視力が低下します。円錐角膜と同様に、一般的にはハードコンタクトレンズで視力矯正を行いますが、角膜変形が強度の場合には、ハードコンタクトレンズのフィッティング不良により長時間の装用ができない場合があります。円錐角膜と比べて病変部が角膜周辺部にあるために、角膜移植などの外科的治療の適応になりません。
Fig.5-1 PMD
Fig.5-2 PMD断面(CASIA2マルチイメージ)
Fig.5-3 PMDトポ(Medomont Axial Power map)
※Fig.5-1、5-2、5-3は同一眼による画像

角膜移植後(Post-graft)

移植片と患者側の角膜との間のねじれや縫合によって不正乱視が発生するため、十分な視力を得るには術後にコンタクトレンズが必要になります。一般のソフトコンタクトレンズでは矯正できないことが多く、通常はハードコンタクトレンズで視力矯正が行われます。
Fig.6-1 角膜移植後
Fig.6-2 角膜移植後断面(CASIA2マルチイメージ)
Fig.6-3 角膜移植後トポ(Medomont Axial Power map)
※Fig.6-1、6-2、6-3は同一眼による画像

屈折矯正手術後(Post-RK, AK, LASIK)

屈折矯正手術は健常角膜に処置をすることから、術前にはなかった不正乱視を起こすことがあります。近年、最も多く行われている手術であるLASIKでは、角膜中央部の厚みが薄くなるために術後その部分が突出し近視の戻りや不正乱視を生じることがあります(角膜拡張症 keratectasia)。このような場合、眼鏡では矯正できないことが多く、ソフトコンタクトレンズあるいはハードコンタクトレンズが用いられますが、患者にとってそもそも裸眼でいることを目的として行われた手術なので、その後の対応として受け入れがたい葛藤があります。
Fig.7-1 Post-RK, AK
Fig.7-2 Post-RK, AK断面(CASIA2マルチイメージ)
Fig.7-3 Post-RK, AKトポ(Medomont Axial Power map)
※Fig.7-1、7-2、7-3は同一眼による画像
Fig.8-1 Post-LASIK断面(CASIA2マルチイメージ)
Fig.8-2 Post-LASIKトポ(Medomont Axial Power map)
※Fig.8-1、8-2は同一眼による画像

重度ドライアイ

代表的なシェーグレン症候群は涙腺と唾液腺に対する自己免疫疾患で、ドライアイやドライマウス等を引き起こします。涙の分泌が少ないために角膜に傷が生じ、滑らかな表面が得られない事で視力不良になります。 また、乾燥感が強いために開瞼が困難になります。ドライアイにたいして一般にコンタクトレンズは禁忌ですが、強膜レンズような特殊コンタクトレンズはレンズ下に涙液を貯留するために、角膜表面保護と視力改善に有効な場合があります。
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